浮世絵

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父親の3倍でかい娘

どれぐらい遠くまで行けば「旅行したなー」と感じますか?私の場合は、中2日ゆっくりと遊べる3泊4日がベストです。江戸時代の民衆も旅行が好きでしたが、なかなか遠くには行けませんでした。その欲求を満足させたのが名所巡りの浮世絵です。北斎の富嶽三...
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富士に頼みごと

北斎の絵には北斗七星を意味する7つ揃いのモチーフが描かれることがありますが、それはなぜかというと彼が熱心な北辰信者であるからです。 北辰信仰の対象は北極星や北斗七星を神格化した北辰菩薩です。※北辰信仰は妙見信仰とも呼ばれます。 ...
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7つ星の茶屋

北斎は北辰菩薩に祈願して絵師として人気が出たため、熱心な北辰信仰の信者になったようです。 北辰信仰は北極星や北斗七星を神格化し信仰の対象としており、「北斎」の雅号も北辰信仰に由来します。 そこまでくれば絵の中にも何かあると思う...
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富士なしの富嶽三十六景

この絵にはある意味が隠されているのですが、その秘密を探ってみたいと思います。富嶽三十六景の『諸人登山』はこのシリーズ中、唯一富士山のシルエットが描かれていません。この絵は富士山を登山している場面を描いています。人々が歩いている場所そのもの...
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北斎の7を読み解く

葛飾北斎の絵にはいろんな仕掛けがあるので、それを見抜く楽しみがあります。  北斎は熱心な信仰、妙見(北辰)信仰の信者でしたが、そうなった経緯をお話しましょう。 信仰に目覚める 勝川春章に弟子入りし20歳で浮世絵師としてデビュー...
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越後屋、お前も悪よのう

「越後屋、お前も悪よのう」「いえいえ、お代官様ほどでは」この、悪代官と越後屋のやりとり時代劇ではお決まりのシーンです。でも、なぜ越後屋なのでしょうか?今日はその越後屋について。三越デパートのスタートは江戸初期の1673年にまでさかのぼりま...
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煤払いの儀式

松永です。師走の大掃除は「煤払い(すすはらい)」ともいいます。昔は炊事で薪を燃やして調理していましたし火鉢では炭明り取りに油を燃やしました。ときにでる炭素の細かい粒が煤です。 びっくりするほど家中に、とくに天井に煤がたまっていたのです。そ...
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日本初の有料道路

松永です。青函トンネルの長さを知っていますか?53.85 kmです。海底トンネルとしては世界一です。船を使わずに本州から北海道まで車で行けるようになりました。トンネルはありがたいですよね。迂回せずに直線コースで向こう側に行くことができます...
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夕立にあわてふためく

松永です。なんでいつも勝てないんだ!チクショウ!こんな気持にさせるライバルはいますか?私にはいつもいました。最初のライバルは小学生のころの友人です。彼はいつも成績トップで私はよくて3位どまりでした。どうしても勝てませんでした。勝てないと思...
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身代わりの石

葛飾北斎『東海道五十三次之内 大磯』  松永です。 旅人が見あげる石塔には 「とら子石」の彫りがあります。  読みは「とらがいし」で正しくは「虎子石」とかきます。  神奈川県大磯町の延台寺に伝わる周囲86cm、重さ130kgの石です。 ...