HSPを癒やす絵画鑑賞

HSPは人の考えに自分を合わせようとします。

たとえば自分は魚を食べたいのに、友人が焼き肉がいいと言ったら相手に合わせます。

自分に合わせるのは自己中心的だとか、焼き肉じゃないとガッカリするだろうとか、怒らせるかもしれないなどと気を回すからです。

HSPの優しさと思いやりがそう思わせるのです。

これを繰り返すと自分の考えに自信が持てなくなり、相手の考えの方が素晴らしいと思うようにもなります。

絵を観ることで負のループからぬけだすことができます。

「だまし絵」を観ることから考えてみましょう。

絵の中に何が見えますか?「若い女性の横顔」「老婆」どちらかが見えると思いますが、2つとも探せたでしょうか?

この絵はよく知られているので、ご存知だったかもしれません。それにしても同じものを見ているのに、なぜ違うものが見えるのでしょうか。

それは心が違うからです。見方が違うと言ってもいいでしょう。

この絵の場合は「若い女性」か「老婆」のどちらかが見えるように描かれているので、ハッキリと2つに意見が別れます。

ポイントは「若い女性の横顔」でも「老婆」でも、どちらも正しいということです。言い張る人には「そうとも見えるね」と返したらいいでしょう。


普通の絵画を観るときも同じで、人の数だけ違った見方が出てきます。


描かれた人々を見て「争っている」「助け合っている」「遊んでいる」とさまざまな解釈が生まれます。

2人とも「争っている」と答えたとしても、どのような争いとし見えるかには違いがあります。

不思議なことに絵の見方には正解があると思っている人が多いです。たしかに描かれた年代、技法、時代背景など資料で分かることはたくさんあります。

でも、どういうふうに感じるか、作者はこういう気持ちだったのではないか、ということは見る人が出した答えです。

自分の見方に自身をもっていいわけですが自信が持てません。絵だけに限らず自分の見方、考え方に自信が持てない人はたくさんいます。

特にHSPは気を使う傾向が強いので、相手の方が正しいのでは?と思いがちで、すぐに自説を引っ込めます。

鑑賞は自分の見方こそ正しく、尊重されるものであることを確認する作業でもあります。そういう鑑賞を重ねることで自信がもてるようになります。

ふつうは、そんな鑑賞はしません。その、めずらしい絵の鑑賞はここでやっています。

HSPによるHSPのためのアートセラピー
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HSPアート鑑賞会へのお問合せは、メッセンジャーで松永まで。

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