死の床にあってもスケッチするとは!

松永です、


画家は年をとればとるほど
優れた作品を描くようになります。


レオナルド、ゴッホ、ルノアール、
モネ、ピカソ、前田青邨、熊谷守一
などなど…


多くの画家がそうでした。


死ぬ直前まで成長しつづける
など他の芸術では聞いたことが
ありません。


スポーツの世界でも
そんなことはないです。


肉体のおとろえとともに
ガクッとレベルダウンします。


でも絵は違います。


死にぎわにあっても絵は
進化するのです。


あなたも同じです。


ですから日々のスケッチで
つねに技術と目を鍛えて
成長し続けてください。


道具は多いほうがいい
というものではありません。


かさばるし、選ぶときに
どれにしようか考えるので
エネルギーをムダ使いします。


描きたい!と思ったったときに
すぐとりかかれることが大事です。


たとえば小さいバッグに入れて
持ちはこべる大きさです。


それを満たす画材は2つだけです。


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画材1:ペン
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ふつうのボールペンがいいです。
ただし、なめらかな描き心地であること。






強くおさえないと描けないのはダメです。


ストレスがあると絵を描く気持ちに
ブレーキがかかります。


油性、水性いろいろあります。


150円ぐらいの安いので十分です。
太さはお好みで選んでください。


私は0.2から0.5mmを使います。


いちばんしっくりくる
サイズを選んでください。


なぜ鉛筆ではないのか
と思われるかもしれません。


鉛筆がよくない理由は2つあります。


理由1:すぐに消せる


消せることそのものは
便利でいいことです。


下絵をつくるのに消せないと
かなり不便ですよね。


でも、スケッチでは間違えたからと
何度も消すのはいけません。


まず、消す時間がムダです。


消している時間の方が
多くなったりすることも
めずらしくはないです。


絵のまちがいさがしに熱中して
いっこうに先に進みません。


紙もきたなくなります。


それから、スケッチは新鮮な
感覚を大切にするものです。


あるていどの正確さは
ほしいでしょう。


でも多少バランスが崩れても
それはひとつの味です。


それぐらい、おおらかに
考えたほうがいいのです。


間違ったところを消す
消さなくていいところまで消す


これでは上達できません。


納得いかなければ
紙を換えてもう一度
描けばいいのです。


間違いを無かったものに
するのではなく取っておくこと。


上達するまでの過程を
日記のように残しておくと
後々ためにでしょう。


もうひとつ注文をつける
とすれば日付を入れることを
オススメします。


私はスケッチを含む
すべての絵に日付を記入します。


日付を見たとたん、そのときの
記憶がイキイキとよみがえります。


表現の変化の過程がわかりますし
ちょっとした時間旅行を楽しむ
ことができます。


ちなみに絵で使う消し具は
描くように使います。


消し跡がタッチになる
ようにするのです。


理由2:にごまかしの習慣がつく


これは私の反省点でもあります。


何本も線が引けるので
うまくできたような錯覚に
おちいりやすいです。


さらに陰影をチャチャッと
つけると立派になったような気分
になり満足してしまうのです。


成長をストップさせてしまう
マイナスの感覚です。


いっぽうペンは細い線1本で
描くので、ごまかしがききません。


しぜんと厳しい線になります。


気楽にやることが大切です。


でも、いいかげんにということ
ではありません。


本当はペンと鉛筆どちらでも
かまわないです。


あなたが、


「スグ消してしまいがち」


「間違えるのはイヤ」


と思いがちな方ならば
ペンを使ったほうがいい
と思います。


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画材2:小さめの無地のノート
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スケッチブックではなく
クロッキー帳でもなく、
無地のノートです。





つぎの3つの条件を満たすもの
を選んでください。


条件1:A4からB5までの小さいもの


ハンドバッグにいれておき
すぐに取り出せる大きさです。


スケッチブックやクロッキー帳は
値段が高いのでオススメしません。


着色するという前提があれば
スケッチブックがいいでしょう。


あくまで私の感覚ですが、
スケッチブックを使うときは


「ちゃんと描かなくちゃ」


という気持ちになるので
それが強いストレスになります。


上手に使いわけたら
いいと思います。


条件2:かたくて厚い表紙


ノートを持って描くときに
しっかり平面が維持できます。


薄い表紙はヘタるので使えません。


条件3:360°クルリと裏に回せる


持ちやすく描きやすいですし
コンパクトに収まります。


中央を縫ってあるノートを裏返すと
とても使いにくいです。


ダブルリングがいいと思います。


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毎日続けることが大切です。
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安いペン、安いノートだから


「いい絵を描かなくちゃ」


と力まなくていいいです。


小さいノートだから、いつでも
どこででも描けます。


毎日つづけることで
どこまでも成長できます。


気合をいれて、何ヶ月かに一度
大きい絵を描くよりも、上達が
はやいです。


このやりかたなら死の床にあっても
描くことができるでしょう。


たぶん…。


もしそうやれたなら
カッコイイなと思います。


日々のスケッチ、ぜひ
ためしてみてください。


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ありましたらお問い合わせを
お願いします。

松永が必ず返信します。

紙と鉛筆一本ですぐに描けます。


もちろんそれだけではしっかりした
練習はできませんね。





道具1:ペン


まずはじめに手にする画材
といえば鉛筆です。


ここはあえてペンといいます。


なぜか


しかしスケッチでいきなりペンを使う人は少ないでしょう。


鉛筆を使ってもいいのですが
というよりは鉛筆を使うのが
当たりまえです。


まあ、当たりまえですよね。


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